ハマちゃんの引き出し・・・2 ウニの殻編
以前、貝殻のことを書いた引き出しに入っている標本たちですが、今回は、ウニの殻たちのことを書きたいと思います。
ウニの殻と呼んでいるのは、トゲが取れたあとの円い殻の部分のことです。その殻が種ごとに、形や色などが異なっているのですが、それが、それぞれの暮らし方などが反映されていて、なかなかにおもしろいのです。
種ごとで異なるウニの殻たち
例えば、この辺りの浅い海で多く見られるツマジロナガウニは殻の形が楕円形をしていて、ナガウニという名前は、この殻の形からきているのだろうかと考えたり、岩を削って、自ら自分が収まる穴を作るとされるタワシウニでは、下側が細くなり、いかにも穴に収まりやすそうです
(右)楕円形の殻をしたツマジロナガウニ
(左)ラッパウニの殻
多くのウニの殻は正円に近い。
(右)ツマジロナガウニの殻
(左)タワシウニの殻
横から見ると下部が細くなっている。
ウニの殻を見ると、トゲが付いていた部分が半球状に膨らんでいたり、管足が収まる小さな穴穴が無数に開いていたり、5放射相称と呼ばれる同じ形の殻が規則的に5つ繋ぎ合わさった形など、生物としての造形に感心します。海辺のお土産物屋さんに行くと、大きなウニの殻を使った照明を見かけることがありますが、このウニの殻に魅力を感じる人も多いということなのではないでしょうか。
このウニの殻たちですが、海岸を歩くと、たまに割れずに打ちあがっているのを見つけることが出来ます。もし機会があれば、是非、手に取って見てください。その、繊細な形状に感心すること間違いなしです。N.K