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おしらせ・飼育日記
サワガニってどんな色?

皆さんは‟サワガニ”を思い浮かべた時、どんな色のサワガニが出てきますか?
こんな質問をしてみると、人によって答えが変わります。

赤色、茶色、青白い色、と様々な答えが出てきます。

なぜ人によって答えが変わるのでしょうか?
それはサワガニの体色は生息する地域によって大きく異なるからです。

海洋館周辺では、赤褐色のサワガニが見られますが、海洋館から約25kmほど離れた足摺岬周辺では、青白い色のサワガニが見られ、同じ市内でも体色が異なります。

        
↑海洋館周辺のサワガニ              ↑足摺岬周辺のサワガニ

サワガニの体色が地域によって異なるのは、サワガニの暮らしに秘密があります。

日本に棲む他のカニのほとんどが海で産卵し、様々な場所に生息域を広げますが、サワガニは一生を淡水域で過ごすため、生息域が限定的になりやすい特徴があります。そのため、同じ体色のサワガニ同士で繁殖し、その子どもも親と同じ体色になりやすくなります。

そもそもなぜ同じサワガニなのに赤くなったり、青白くなったりするのか調べてみると、生息域の水温・水質・食べ物などが複合的に関係しているのではないかと考えられます。また、青白いサワガニには、体を赤くする色素を作り出す機能が弱い、または全く機能していないといった特徴も考えられるようです。

 

皆さんの住んでいる地域のサワガニの色は何色でしょうか?ぜひ調べてみてくださいね!

                                         TK橋