海藻のはなし その2
以前、海の中の海藻について書きましたが(海藻のはなし2021.4.2)今回は水槽の中の海藻の話です。
水族館で海藻を展示している例はあるのですが、光や水流などの飼育環境や、季節により消長のある海藻を展示するのは簡単ではありません。海藻の中には、一年中成長するものもあるのですが、周年展示できる海藻の種は限られています。
しかし、SATOUMIの水槽では図らずも海藻たちが成長している水槽があります。
それは、サンゴの水槽です。サンゴ水槽では強い光や強い水流があり、サンゴのための環境が海藻にとっても好条件になっているようです。
さらに、この海藻たちは水槽に入れた覚えがない海藻たちです。海から獲ってきたサンゴや石、あるいは、海水と一緒にやってきたと思われます。そのため、どんな海藻が育つかは育ってからのお楽しみとなります。
・アミジグサの仲間 |
今は、アミジグサの仲間や、オオバロニアなど数種類の海藻を見つけることが出来ます。褐藻類のアミジグサの仲間は、水槽立ち上げ後、間もなく成長し始めました。すぐに繁茂しすぎてしまうので、時々取り除かなければいけないほどです。
・オオバロニア |
最近になり成長しているのを見つけたオオバロニアは、深緑色の球状をしており、照明の光を反射している様子はガラスのビー玉のようです。他にも紅藻の仲間や、ウミウチワの仲間なども成長しています。
・紅藻類のカギケノリ |
海藻たちは、本来の展示目的ではありませんが、どのような海藻が育つのか、水槽を覗く時のちょっとした楽しみになっています。 N.K