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おしらせ・飼育日記
夏の自由研究

夏休みもそろそろ終わりが近付いてきましたが、みなさんこの夏は満喫できましたか?

なかなか自由に遊びに行けない世の中ではありますが、それぞれの夏休みを楽しめていたら幸いです🍧✨

 

学生の皆さんは遊びだけだはなく宿題が気がかりかと思いますが

私も今、自由研究の真っ最中です。

 

何を研究しているかというと…

 

これです!

 

…⁉⁉⁉

なにこのモンスター!!!!!!!

って思いました?笑

 

 

これはコブセミエビの幼生です。

8月15日の閉館間際、展示しているコブセミエビが卵を揺らし孵化していく様子が確認されました。

孵化シーンがこちら→http://youtu.be/F4_ZnPhhrMA

 

この母コブセミエビは1か月程前からお腹に卵を付けており、2日間かけて孵化しました。

 

 

この水槽内に舞っているのが幼生です。

いったい何匹、何万匹孵化したのでしょうか…

あまりにも多いのでさすがに数えられませんでした😅

 

セミエビ科、ウチワエビ科、イセエビ科の幼生は”フィロソーマ幼生”と呼ばれています。

ギリシャ語でフィロス(木の葉)ソーマ(体)だそうですよ。

確かに木の葉のような薄っぺらい体をしています。

母コブセミエビとは比べ物にならないですよね~

 

この幼生は”ジェリーフィッシュライダー”または”クラゲライダー”と呼ばれ、自然界でクラゲに乗って浮遊している様子が目撃されています。

どうやらゼラチン質のプランクトンを餌にしているようですが、

クラゲに乗るだなんてアニメみたいな話ですよね~ 想像しただけで可愛らしい💕

実際に乗っている姿が見てみたいものです!!

 

 

コブセミエビの幼生についてまだ詳しいことはわかっておらず、飼育方法なども確立されていない為、手探りで飼育環境や餌などを研究中です。

 

孵化直後の体長は約3㎜ですが何度も脱皮を繰り返して体型を変えていき、大人になると30㎝程になり硬い甲羅を身につけます。

 

↑孵化直後の幼生              ↑孵化1週間後の幼生

 

見比べてみるとあまり大きくなった感じはありませんが、部分的に赤っぽい色が出てきていて、胴や脚、眼がはっきりとしてきたような気がします。

(分かりにくい写真ですみません…)

 

この薄い体、細い脚を傷付けないように慎重に飼育しています。

どこまで大きくなってくれるか、何匹大きくなってくれるか、これからの成長が楽しみです!

 

こんな薄っぺらい体をして険しい自然界では何を食べ、どこでどう生きて大きくなっていくのか不思議がいっぱいですね。

改めて生き物って面白いなぁと感じているTK本でした🍉