こんにちは、今日はヒオウギガイのお話です。
ヒオウギガイはホタテガイの仲間で、西日本では養殖がおこなわれています。
高知県では「長太郎貝」と呼んだりします。
貝殻の色は橙、紫、黄、赤などカラフルで、キーホルダーやランプなどに加工された物がお土産として売られている、見てよし、食べてよしの貝です。
SATOUMIでは、1階黒潮のめぐみコーナーに展示しています。
このヒオウギガイ、ひと月くらいで死んでしまっていて、その都度養殖業者の方から搬入していました。このままでは、水族館としてダメだと、餌の種類、給餌の仕方を変えてみる事にしました。
プランクトンを食べる貝なので、アルテミア幼生を流し入れていましたが、サンゴ水槽に給餌している人工プランクトンも与えてみる事にしました。
初めのうちは、状態も良く順調そうに見えましたが、そのうちパタパタと死んでいきました。
次に給餌方法を変えました。
今までは、ただ流し入れるだけでした。これだとすぐに餌が流れていってしまい十分な量が摂餌できていない可能性がありました。同じチームのF君に「長い間水槽内に餌がある状態にしたい。」と話したところ、サンゴ水槽に使っている滴下装置を作ってくれました。餌も人工プランクトンから冷凍したアミ汁に変わりました。
しかし、相変わらずパタパタと死んで行きます。
何がダメなのか、もう一度生態を調べ直してみました。
食性「植物プランクトン」
植物プランクトン・・・・・・。植物!?
プランクトンはプランクトンでも植物のほうだったのです💦
アルテミア幼生もアミ汁も動物性のものです。長生きするわけがありません。(人工プランクトンは植物由来でしたが、粉が水に溶けきらず、水槽内に汚れが堆積するので止めました。)
勉強不足でした。
F君がポツリ 「我々は、ただ悪戯に水を汚していただけ・・・・・・。」
これから、植物性のものに切り替えて様子を見ていきたいと思います。 M・H