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おしらせ・飼育日記
ピンクのまだら

皆さん、こんにちは。

さっそくですが、ガラス面に付いているこのピンクの物質。何でしょう?                                                                 これは、石灰藻(せっかいそう)と呼ばれるものです。石灰藻はサンゴモという、見た目からは想像出来ませんが海藻の仲間です。日本では約100種類確認されています。その中には「フグ毒(テトロドトキシン)」を持つものも発見されています。(このフグ毒を持った石灰藻を食べたカニ等を、さらにフグが食べ、フグの体に毒が蓄積される。)

海水中に溶けているカルシウムと二酸化炭素、水から石灰(炭酸カルシウム)を作り、体に溜め、付着させながら成長していきます。

アクアリウムでいう石灰藻は「無節サンゴモ」という仲間で、石や岩、サンゴの死骸、ガラス面、壁面、器具類等、色々な所に付着して広がっていきます。

石灰藻自体は悪いものではないのですが、ガラス面に付着した石灰藻は、水槽の見た目が悪いのでスクレーパー等でこそぎ落して綺麗にします。

石灰藻の育つ環境はサンゴや魚の育成にも適した環境なので、水質確認の一つのバロメーターにもなります。

来館時は展示生物だけではなく、壁や石にも注目してみて下さい。      M・H