皆さんこんにちは。TK橋です。
すっかり暖かくなり、気持ちの良い季節になりました。
海洋館の周りでは、冬眠から覚めたカエルたちがあちこちで鳴いています。特によく耳にするのは、以前ブログで紹介したシュレーゲルアオガエルの鳴き声です。
以前のブログはこちら:おしらせ・飼育日記|足摺海洋館「SATOUMI」 (kaiyoukan.jp)
土佐清水市では3月後半まで、まとまった雨が降っておらず、カエルたちもあまり元気がない様子でしたが、先日降った雨のおかげでカエルたちの活動にスイッチが入りました。
この時期に雨が降るとTK橋も活発になります。雨の中のカエルたちを観察するために、夜な夜な山に田んぼに繰り出すのです!時には時間を忘れて深夜まで徘徊することも・・・
そんな夜中のカエル観察の時に見かけたカエルの卵をご紹介します。
まずはこちらの卵。
ニホンヒキガエルの卵
2月後半のまだ寒い時期、山のため池に産卵していました。長いひも状の卵で、一度に8000個もの卵を産むといわれます。3月後半になると池が卵だらけになっていました。
続いてこちら。
海洋館近くの水たまりに産卵にやってきたヤマアカガエルのメス。狙い通り産卵にやってきた!と喜ぶTK橋。しかし違和感が・・・そうです!オスがいません!
ヤマアカガエルの産卵は、オスが上からメスに抱き着いた状態で行われます。このメスはオスがいないのに産んでしまっているのです。産卵中に天敵に襲われ、離れ離れになってしまったのでしょうか。理由はわかりませんが、できればオスとメスのペアで観察したかったですね。
後日確認してみると、ほとんどの卵がアカハライモリに食べられてしまっていました。ですがこれも食物連鎖の一つで、イモリにとってはリスクを冒さずにお腹を満たすことのできるご馳走なのです。
今回は2種の紹介でしたが、これから別のカエルたちも産卵の季節に入ります。今年もカエルたちの邪魔をしないようにコソコソ覗きに行きたいと思います!