黒潮の恵み
こんにちは!
最近、釣りに行きたい病のT-中です。
暖かくなってきたし、凪な日が多いから釣りか採集に行きたくてたまりません。
先月、足摺岬や窪津の定置網に珍しいタコ「アミダコ」が捕獲されました。
「アミダコ」は外洋を泳ぐタコで、小さい時やオスはサルパ(ホヤの仲間)の中で生活し、メスは胴の部分が大きく、触腕が短いのが特徴です。当館にて飼育しているワモンダコなどとはすこし形が異なります。
かなり珍しいことから高知新聞にも掲載して頂きました。
T-中が土佐清水に引っ越して来てから1度も定置網に入網しなかったのですが今年はなんと6個体も搬入されました。
何が影響しているのか…
黒潮などの潮流の変化なのでしょうか…
アミダコは水族館での飼育例が少なく飼育日数も数日という難しさで、最初に搬入された個体は4日間しか生かすことが出来ませんでした。
しかし4月26日に搬入された個体は現在もバックヤードで元気に暮らしています。
大海原を泳いでいるため水槽での飼育は難しいようです。
他にも宿毛の定置網で「タイワンコロザメ」が入網しました。
タイワンコロザメは採捕記録や飼育例が少なく、昔の採捕記録は水深200mからの個体で、今回採捕されたのは定置網が仕掛けてある水深50mのところからです。
かなり貴重な記録となりました。
なぜ今回の個体は50mで採捕されたのか…
出産の為に浅場に上がってきているのか?
潮流の影響?
普段から50m付近に生息しているのか?
まだまだ謎が多いです。
※ちなみにタイワンコロザメは足摺海洋館「外洋水槽」にて展示中です。
貴重な記録が残るのも普段から連絡をくださる漁師さんのおかげです。
これからも漁師さんと連携して新しい発見をしていきたいと思います。
やっぱり高知の海は魅力的だと感じるT-中でした