足摺の海エリア にあるウツボ水槽では、
ウツボと共に小さなエビ『アカシマシラヒゲエビ』が暮らしています。
「ウツボに食べられてしまうのでは…?😨」という声もよく耳にしますが
実はこれ、共生しているんです!
アカシマシラヒゲエビは別名『クリーナーシュリンプ』とも呼ばれており、
魚類の体表に付着した寄生虫類を掃除しています。
ウツボの体表を啄んでいるのは仕事をしているところだったんですね~!
ウツボにとってアカシマシラヒゲエビは、掃除をしてくれるありがたい存在。もちろん食べるわけにはいきません。
アカシマシラヒゲエビはただの掃除係ではなく、ウツボの近くにいることで安全で居られること・ついでにエサまでGETできてしまうというメリットがあるんです。
違う種類でありながらもお互いにメリットのある共生を“相利共生”といいます。最近(?)の言葉でいうと“WinWinの関係”といった方がわかりやすいでしょうか(笑)
また、ウミウシ・クラゲエリア で展示しているミカドウミウシの背中にはウミウシカクレエビが乗っています。
ウミウシカクレエビはウミウシ(や、ナマコ)を隠れ家にしていますが
ウミウシにとってのメリットは・・・なさそうですね。
このように片方にしかメリットのない共生のことを“片利共生”といいます。
片方にしかメリットがないなら“寄生”なのでは?とも思われがちですが
片方にメリットがあり、片方が害を受ける。のが、寄生です。
片利共生では、片方にはメリットがないもののしっかり受け入れて共生しているのです。
・・・そんな寛大な心を持ちたい!!
と記事を書いていて思いました。
水槽を観察すると共生関係にある生き物たちはかなり多く、「共生」をテーマに展示している水族館も少なくはありません。
水族館だけでなく、日常的にどんな生き物と・どんな人と共生関係にあるのか探してみるとお互いの良いところを見つけるきっかけにもなるかもしれませんね🌸
TK本