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営業時間
9:00~17:00
館長のtoday’s picture
2024/01/31
ウミウシコーナーに仲間入りしたゾウゲイロウミウシです。体も色がピンク色を帯びた象牙色でとても綺麗ですね。大きさは体長5㎝程です。黄金色の触角と鰓、体の前縁と尾部の先のほうが紫青色に染まっておしゃれです。のんびりと動くウミウシたちを眺めていると、こちらもゆったりとした気分になってしまいます。
2024/01/28
先日紹介したロウソクチビキと同じ水槽に展示されたアカホシキツネベラです。同居しているキツネダイに良く似ていますが、体に赤朱色の小斑点が和名の星のように散在し、断続的に赤朱色のラインが数本走っているので区別できますね。キツネダイ同様深場に生息するベラの仲間です。
2024/01/27
サンゴ大水槽に展示されているセダカギンポです。普段はサンゴの隙間に隠れていることが多いのですが、気が向くと写真のようにサンゴの上に出てきて瞑想にふけっています。しばらく同じ場所でジッとしていますが、気が付くとまた姿をくらましています。暖かい海のサンゴ礁に住み、サンゴの裏面などに着いた珪藻などを食べています。大きな背鰭と眼の上の小さなフサフサが可愛いです!
2024/01/26
足摺の海のコーナーの正面の大きな水槽に展示されたロウソクチビキです。鮮やかな薄橙色の細長い体が素敵です!白い点が連なる側線の下には橙色の細い帯が走り綺麗。深場に群れで生活しているので、なかなか収集展示が難しい魚です。その大きな可愛い眼を是非見に来てください!
2024/01/24
深海大水槽に展示されたヒメダイです。渋いピンク色の色に見える体は、水槽の中では少しブルーがかっていて、神秘的な美しさを持ってます。水深100m以深の深い海に生息している美味な魚で、沖縄などでは高級魚として取り扱われています。深海性の魚なので、飼育展示している水族館も少ないですよ。
2024/01/22
深海コーナーのミナミミゾレウツボと同居している、オキノスジエビです。体を走る白い線からの延長で長く伸びるヒゲ、赤く細長い脚、透明感のあるオレンジの体、ガラス細工のようでとても綺麗です。触ったらハラハラと崩れそうですね。深い海に生息し、中層を大きな群れで泳いでいることもあります。その群れの姿は沢山のヒゲと脚が重なり合い、モヤモヤと雲の塊のようです。
2024/01/21
SATOUMIの初記録のウミウシ、ツノウミフクロウが展示されました。ミカドウミウシが展示されている水槽です。網目模様ので、腹足の後端に角のような突起があります(写真の後ろのほうを見るとあります)。頭の先端にはヒゲのような突起物が並び、これで好みの食べ物を選んで捕食します。ゴカイなどの底生動物や死んだ魚なども食べてくれる、海の掃除屋さんです!夜行性で昼間は砂に潜っていることが多いので、なかなか目にすることができないのが難点です。
2024/01/19
シコロサンゴの水槽からツキチョウチョウウオの幼魚です。一見、和名チョウチョウウオというごく普通に地先の磯でみられる種にそっくりで、僕もしばらくチョウチョウウオという種だと思っていました。でも、写真をチェックしていたら、眼を通る黒い帯がなんか違うし、顔つきも違うなぁと。確認してみるとツキチョウチョウウオでした。チョウチョウウオに比べ日本近海では出現する数が少なく、珍しいチョウチョウウオです。アブラヤッコやミナミハタタテダイなどと一緒に泳いでいます、その可愛い姿を是非ご覧ください!
2024/01/17
サンゴコーナーの、シコロサンゴ水槽に展示さてているセグロチョウチョウウオの幼魚です。名前の通り体の後半の背中側に白い縁取りのある黒い模様があります。体を縁取る黄色も綺麗!成長すると背鰭の先が長く伸びてきます。そうなると、竜串湾大水槽へ移動ですね。
2024/01/15
深海コーナーにクラカケザメが仲間入りしました。深海コーナーに入ってすぐ右にある大き目の水槽です。底で写真のように頭を少し持ち上げてジッとしています。深海に住むサメで、体にある褐色の模様が、馬に乗るときに使われる鞍(くら)に似ているのが名前の由来です。二枚目の写真を見ると解るのですが、のどのあたりに左右一対の髯が生えています。それが何とも可愛いですね。
2024/01/11
SATOUMI二階の潮だまりの展示水槽の前に、大きなニシキエビが仲間入りしました。宿毛の漁師さんからいただいた個体で、全長53㎝。体重3.2㎏もあります。ニシキエビはイセエビの仲間では最大種で、今回展示された個体の大きさは最大級です!暖かい海の岩場やサンゴ礁に住んでいますが、体の色が綺麗で大きく見栄えがするので、食用よりはく製にされ旅館やお土産屋さんに飾られている姿をよく見ます。
2024/01/10
足摺の海のコーナーのユリウツボのいい横顔が撮れました!恐ろし気に開いた口の下顎には鋭い歯が並んでいます。成長すると全長80㎝なり、岩礁域の水深100mほどの深場に住んでいます。淡青色の輪に囲まれた眼には目力がありますね。
2024/01/09
ワモンダコが伸ばした腕の先端の動きが面白いなぁと思って写真を。するとその2本の腕がくっつき2枚目の写真のように。腕先の丸まり方や吸盤の動きが面白いですね。
2024/01/07
面白いフォルムのウミウシが展示されました、カラスキセワタです。なんか鉄腕アトムに描かれていた、未来の都市を走る空を飛ぶ車みたいです。体のラインや斑紋は個体によりさまざまに変化します。口先に感覚毛というのがあり、そこに好物の貝などが触れると口部を大きく広げて丸のみにするそうですよ。ただ日中は砂に潜っていることが多いので、なかなかお目にかかれないかもしれません。クラゲ・ウミウシコーナーのミカドウミウシの展示されている水槽にいます。
2024/01/06
シコロサンゴの水槽から、アブラヤッコです。派手な体色の仲間が多いキンチャクダイの中では、青味がかった黒でまとめられた渋い美しさがある魚です。でもようく見ると細く白い線で縁取られた背鰭や尾びれ、黄色で縁取られた臀鰭、黄色の腹鰭、そして体の中央にある白いラインがとても綺麗ですね。二枚目の写真はいい顔で撮れたので載せましたよ!
2024/01/03
シコロサンゴの転移水槽から、ツノハタタテの幼魚です。二本の白い帯が良く目だちます。写真の個体はまだ若い個体なので顔に突起がありませんが、成長すると眼の上に棘が現れ、額のあたりも角のように突出します。水槽の中ではいつもミナミハタタテダイ、アブラヤッコと一緒に行動をしています。
2024/01/02
竜串湾大水槽にムレハタタテダイの大きな群れが展示されました。熱帯魚のエンゼルフイッシュの様な魚たちが群れて泳ぐ姿はすごく綺麗です。実際の海の中でも大きな群れを作っているのです。本当に竜串湾のサンゴ礁に潜っているような気分になれますよ。是非、ムレハタタテダイの群れを見に来てください
2024/01/01
新年あけましておめでとうございます、本年もSATOUMIをよろしくお願いいたします。元旦の魚はめでたい名前のエビスダイです。でもその名前の由来は「鎧を着た姿を夷(えびす)姿といい」と体にある堅くて大きな鱗が鎧のようなところからついた名前のようです。でもその顔や斜め横からの姿は恵比寿さんですよね。
2024/02/29
サンゴコーナーに入ってすぐのちょっと薄暗い水槽の岩肌に展示されているジュウキキサンゴが綺麗に触手を開いていました。オレンジ色の群体と黄色の細点がちりばめられた触手が最高に綺麗です!ただ、日中は二枚目の写真のように触手を閉じていることが多く、なかなか綺麗な姿を目にすることが難しいのが残念です。
2024/02/28
ウミウシの一種、コノハミドリガイ(右側の大きなウミウシ)です。コノハミドリガイと呼ばれている種の中にはよく似たものが数種混ざっているようで、これからいくつかの種に分類されそうです。SATOUMI周辺には体の大きなものが多く、写真の個体も体長4センチを超えています。本種は海藻を食べていますが、その中の葉緑体を体に取り込み、その葉緑体が太陽の光で光合成をおこない作り出した酸素や栄養エネルギーにしています。
2024/02/25
普段は深海大水槽の底でジッとしていることの多いイズカサゴ。珍しくアクリル面を泳いでいた所をパチリ!各鰭を綺麗に広げ、いい顔をしていました。深場で釣りをする人たちからはオニカサゴとも呼ばれています。水深400mの深海からの記録もあり、なんと42歳の個体も報告されています。
2024/02/23
サンゴコーナーのエダムチヤギです。褐赤色の体が上向きに並んで立ち上がっています。白いポリプが開いている姿は、小さな花がが表面を覆い、ボーと白っぽく見えます。ポリプ一つ一つは可愛いイソギンチャク、とても可愛いです!
2024/02/21
シコロサンゴの水槽に展示されたチョウチョウウオの一種ヤリカタギです。サンゴに依存して生活しているチョウチョウウオの代表種です。一般的なチョウチョウウオの体型とはちょっと違いやや長細い体で、“く”の字の模様があります。同種間での小競り合いが良く見られ、二枚目の写真のように鰭を大きく広げ威嚇します。
2024/02/20
深海コーナーで、何やら水膨れになったイチジクのようなものがありました。何でしょう?これは、ヤスリヤドカリの宿である貝殻についているイソギンチャクです!(二枚目の写真)貝殻が見えないくらい大きなイソギンチャクで重くないのかなぁ。イソギンチャクが触手を伸ばすと、三枚目の写真のようになります。体は伸びて気持ちよさそうに触手を広げています。
2024/02/16
サンゴコーナーに展示された、ネジレカラマツです。写真を見ると椅子から飛び出したスプリングのような形です。これが正常な形態で、決していびつに育ったものではありません。良く見ると体の外側には小さなイソギンチャクのような白いポリプが開いているのがわかります。中には黄色が混じっているものもあり、綺麗ですね。
2024/02/15
何やら青い目玉おやじのような写真ですね。何でしょう?二枚目の写真をご覧になれば判るのですが、「黒潮の恵み」のコーナーに展示されている長太郎貝ことヒオウギガイです。左右の殻に添って並んでいる青い点は、眼なのですが人間のように像を結ぶことはなく、光の明暗などを感じ取っています。その小さな眼、アップにすると凄いです!
2024/02/12
アカトラギスのいい表情を捉えました。ちょっぴり砂を被った体を弧状に曲げています。その横顔を。大きな眼が印象的ですが、ちょっと開いた口も何か言いたげですね。黄色、白、橙色の彩も素晴らしい!
2024/02/11
朝、深海コーナーのサガミモガニの立派な鋏を持ったオスがいい所にいるなぁと思って目を向けると、なんか背中に白いものが付いています。ようく見ると写真の通りイソギンチャクでした。写真に撮ると、イソギンチャクの触手などが山吹色でとても綺麗です。
2024/02/09
深海コーナーでフサカサゴがこちらを向いていい顔をしていました。橙色を基調とした体の斑模様も綺麗なのですが、なんといってもその大きな眼、しっかりとこっちを向いて2つの宝石のようです!その眼の上にある皮弁がまた、眉毛のようで…
2024/02/08
シコロサンゴを展示している水槽の、アクリル面に近いところにあるハマサンゴの触手の中に潜り込みチョコンと顔だけ出しているカンモンハタの幼魚です。触手のベットの中から顔を出して、こちらを見ていましたよ!可愛いですね!ハマサンゴが気に入ったようで、いつものここに居るので探してみてください。
2024/02/02
深海コーナーのユメカサゴとフサカサゴが仲良く寄り添っているなぁ、と思って近づいてみると、この二匹だけ頭や背中、胸鰭に砂が。ほかの魚やヤドカリなんかは綺麗な体です。何があったのでしょうか?不思議ですね。
2024/02/01
シコロサンゴの水槽に展示されている、大きなサラサハゼです。ハゼの仲間なのですが海底に着底していることはほとんどなく、底近くでホバリングをしていたり、中層をゆっくりと泳いでいます。そして時折、底の砂を口に含んで口をモグモグとさせたと思ったら、写真2枚目のようにエラから砂だけを出します。砂に混じっている有機物などをエラで漉しとって食べているのです。これで、水槽の底の砂も綺麗になりますね。
2024/03/30
ウミウシ・クラゲコーナーに可愛いタコクラゲが展示されています。SATOUMI周辺では夏に沢山のタコクラゲが出現するのですが、この時期には姿はありません。展示されているタコクラゲは飼育担当者がバックヤードで繁殖させて丹精込めて管理し、ようやく展示にこぎつけた個体たちです。1㎝にも満たない小さな体で、一生懸命泳ぐ姿はたまりませんよ!
2024/03/29
小ぶりですがすごく綺麗なセトミノカサゴたちが展示されました。長い背鰭、大きな胸鰭立派です。全身にある赤褐色の模様も素晴らしい!窪津の大敷網で収集されたものです。例年だと初夏のあたりに入網するのですが、今年は少し早いですね。
2024/03/28
竜串湾大水槽のオキナメジナです。南方系のメジナで、体の中央に卵色のラインがあるのが特徴ですが、そのラインは濃くなったり薄くなったりと変化します。採集した時は10㎝にも満たない幼魚でラインもはっきりしていましたが、もう30cmを超えているものもいます。メジナの仲間としては口元が可愛らしく、この写真の2匹もいい顔していますよね。
2024/03/21
深海コーナーでムラサキヌタウナギがとぐろを巻いていました。後ろに写っている小さな個体も同じようにとぐろを巻いています。どうしたのでしょう?警戒をしているときにとぐろを巻くと言われていますが…朝一番、何か怖いことがあったのでしょうか?
2024/03/20
昨日紹介したイボイソバナガニの写真は、よく正体が判らなかったと思います。その横からの姿を撮ることができました!ネジレカラマツの先端部分で見つけました。体の突起や顔の先端が飛び出したフォルムやその体色は、平成ガメラと戦った怪獣レギオンのようです。長い脚でしっかりとネジレカラマツにしがみついていました。
2024/03/19
ようやく不完全ですが写真にとることができた、イボイソバナガニです。サンゴコーナーのネジレカラマツについている小さなカニです。写真のネジレカラマツの真ん中から少し上と下に、白い長い脚でしがみついているのがイボイソバナガニです。展示されてからしばらく経つのですが、なかなかいい場所に現れず。今朝ようやくです。多分この二匹ペアのようで、近くで寄り添っていることもあるのですが、今朝は離れていました。長い足を絡めてしっかりとしがみ付いていますね。是非、探してみてください!
2024/03/17
サンゴコーナーのシコロサンゴなどが展示されている水槽のアクリル面に、フトトゲヒトデが張り付いていました。なんかちょっと変…そうです、普通は5本あるはずの腕が大小合わせて8本あります。どうやら5本の腕の1本が根元から切れてしまい、その所から4本の腕が再生したようです。これでは、ヤツデヒトデですね。ヒトデは再生能力が強いので、よくこんなことが起きます。ちぎれた1本の腕からも再生するんですよ!凄いですね。
2024/03/16
セダカギンポがスリバチサンゴから顔を出していました。正面顔は、なんだか妖怪のようですね。残念ながら、いつもサンゴの周囲に隠れてしまっているので、なかなか出会うことが少ないと思いますが、サンゴ大水槽の前に来れれたらセダカギンポを探してみてください。
2024/03/15
足摺の海のコーナーのウツボたちと同居しているアカシマシラヒゲエビの腹面からの綺麗な写真が撮れましたよ。いつもは岩の上やウツボたちの体に乗って体を掃除しているので、二枚目の写真のように横からしか見えません。でも、時々水中に泳ぎだしてアクリル面にしがみつくことがあります。それが一枚目の写真です。
2024/03/10
竜串湾大水槽の2階のアクリル面で、大きなモヨウフグがこちらを向いていました。正面顔と横顔をパチリ!アップにすると細かく入った模様が素晴らしい!でも口を覗くと鳥のくちばしのような歯が上下にあり、その歯で噛まれたら凄く痛そうですね。
2024/03/09
サンゴコーナーのヤギの仲間です。ヤギというのは石のように固い骨格を持たないサンゴの仲間で八方サンゴというグループに属しています。なかなか種の同定が難しい仲間で、SATOUMIでも正体を突き止めるのに苦労していて、多くの種がちゃんと名前が特定できていません。写真の群体、紫とオレンジ色が混じりすごく綺麗ですね。2枚目の写真のようにポリプも素晴らしい!別の角度も(3枚目)なかなかですね。
2024/03/08
ウミウシコーナーのハナデンシャです。半透明の乳白色の体の表面には赤や黄色の突起や白色の斑紋が散らばり派手ですね!顔はどっちというと左側を向いています。背中の後ろのほうに、ふさふさとしたエラがあるのが解るでしょうか?背中の突起は暗くして刺激を与えると青白く光ります。砂の中に潜っていることが多いのですが、体を丸くして海中を漂っていることもあります。クモヒトデを餌にしています。
2024/03/04
深海コーナーのサギフエのいい写真が撮れましたよ!いつもは水槽の水面近くで群がっているのですが、時々思い出したように中層から底近くに泳いできます。そんなチャンスに出会い、ちょうどこちらに向かってきたところを撮りました。水槽の中ではオレンジ色の体としか見えないのですが、写真でようく見ると背中から吻端にかけてブルーの模様が入り綺麗です。そして口を丸く開けた瞬間のようです。
2024/03/01
河口の水槽に展示されているクロダイとキチヌ、良く似た二種ですが、キチヌの腹鰭や臀鰭が黄色味を帯びているので区別がつきますね。今朝、同じくらいの大きさの二種をようく見ると、一枚目の写真のようにキビレの体の模様は叢雲状なのですが、二枚目のクロダイは背中から腹に向かって縞模様がはっきりとしていました。両種とも数匹ずつ展示されているのですが、皆この模様の特徴は一緒でした。面白いですねぇ。
2024/04/30
昨年10月に紹介した深海のタコ、アカシマダコ。来館した時には外套長(頭のように見える部分)で10㎝程の可愛いタコでしたが、水槽の中で元気に育って今では外套長は倍以上にもなりました。展示当初は水槽の奥に隠れてなかなか姿を見せてくれませんでしたが、今はその立派になった姿で水槽の壁面などに張り付いていたり、動き回っている姿も見ることができるようになりました。はたしてどこまで大きくなることやら。
2024/04/29
河口水槽のアカメが並んでこちらを向いていたのでシャッターを切りました。すると皆綺麗に眼が赤く輝いていましたよ!綺麗ですね。この赤色は、網膜の後ろにあるタペータム(輝板)が光を反射と赤く見える構造になっているからです。水槽で普通に見て黒っぽい瞳に見えても、少ししゃがんでみたりして光の入ってくる角度を変えてみると、赤く見えます。是非一度アカメの赤眼を見てみてください。
2024/04/28
何かと隠れキャラの多いシコロサンゴの水槽。ようやくシマヒメヤマノカミの写真が撮れました。地味なミノカサゴのようですが、眼が可愛いですね。やはり背鰭の棘には猛毒があるので、注意が必要です。シコロサンゴの隙間に潜んでいることが多いので、探してみてください。
2024/04/26
朝、河口のコーナーのニジギンポが黄色の体をしていました。なんか近似種のオウゴンニジギンポみたいです。こんなに黄色のニジギンポは初めて見ました!何が起こったのでしょう?産卵期を迎え婚姻色??しばらく見ていると、一緒に展示されているニジギンポを何度か威嚇しているうちに、普段の褐色のラインの入った体色に戻ってしまいました。不思議はいたる所にありますね。そんな不思議に出会えるのが飼育係の特権です。
2024/04/25
深海コーナーで、水槽の底に落ちている餌をサギフエ達が並んで突いている所をパチリ!このサギフエが餌を突いたり吹いこむときには「パチン、パチン」と大きな音を立て水槽の外でも聞こえることがあります。そのサギフエ達の隣では、フサカサゴが微妙に動く餌に食欲を刺激されてか、ジッと狙っていました。でも、しばらく見ていましたが食べませんでした…
2024/04/23
外洋水槽で普段もは一枚目の写真のように正面の観覧面ん下の方に張り付いているマダラとビエイ。今朝は一瞬泳いでいる、いいシーンが撮影できました!いつも腹側の笑っているような姿しか、見えないのですが泳いでいる横からの姿を撮るとカッコいいですね!体の周りにある鰭を波打たせて優雅に泳ぎます。給餌の時間になると泳ぎだすので、この姿をよく見ることができますよ。
2024/04/16
ウミウシの展示水槽の中を、元気に動き回るウミウシを見つけました。他のウミウシがのんびりと過ごしている中、かなりのスピードで移動しています。ようく見ると、体の真ん中あたりに小さな貝殻があります。コンシボリガイです。殻は長さ5㎜ほどです。ウミウシは殻をもたない巻貝と言われていますが、この仲間は貝殻をもつグループです。白斑があり、黄色く縁どられた軟体部がとても綺麗ですね。
2024/04/15
変わった色をしたキイロイボウミウシが展示されました。普通なら二枚目の写真のように黄色の体に白いイボや黒色の模様があるのですが、この個体はそれが逆転しています。薄青白い体に黄色のイボがありますよね。このイボウミウシは個体により色彩変異が多く見られるようですが…まるで別種のようですね。
2024/04/14
サンゴコーナーのシコロサンゴを展示している水槽に仲間入りしたノコギリウニです。太くて長い棘で覆われています。そのとげの根元近くにノコギリの歯ような小さな棘が生えています。化石で発見されるウニとその形態に大きな違いがみられないので、原始的なウニとされていて、下ノ加江の漁師さんから寄贈されたものです。トゲを取り去ったあとの殻には素晴らしい彫刻があり、王様の冠のカンムリのようなので、このグループをオウサマウニ目、オウサマウニ科と呼称されていたこともありました。
2024/04/12
サンゴコーナーのムチヤギなどの展示されている水槽に同居する、タテジマキンチャクダイの全長7㎝程の幼魚です。その体の紺と白の模様はかなり目立つのですが、水槽の中ではその姿はあまり目立つことなく、いつも何処にいるかな?と探してしまうほどです。この幼魚、泳ぐ時に二枚目の写真のように体を少し斜めにしながら、枯葉がゆっくりと舞うような動きをします。そうすると複雑な体の模様が、周囲の環境に溶け込みその存在を消してしまっています。素晴らしい防御法ですね?ちなみに成魚は3枚目の写真のように、ガラッと模様が変わります。
2024/04/11
外洋水槽に窪津大敷で収集されたムロアジの一種、モロが展示されました。この辺では“ワイナ”と呼ばれています。細長い体に黄色の尾、尾の縁辺は赤いのですが水槽内では黒く見えます。銀色の体が群れで泳ぐ姿を下から眺めると、凄くカッコいいです!(二枚目の写真)是非、その群れを見に来てください!
2024/04/10
足摺の海のコーナーでヒシガニが正面を向いていい場所にいました!正面からの写真を撮って気が付きました。お腹に卵を抱えています。顔の下のほうに、オレンジ色のツブツブの塊があるのが解りますよね。それが卵塊で足の先で卵塊を丁寧に掃除していました。10分ほどしてもう一枚撮ろうと思っていたらもう砂に半分潜っていました、残念。
2024/04/05
足摺の海のコーナーで子どもさんの「チンアナゴ、チンアナゴがいるよ!」の声が。エッSATOUMIにはチンアナゴは展示していないのだけど…声のした水槽を確認すると、写真の大きなチンアナゴ?が。確かに穴から顔を出して、大きな瞳もチンアナゴと言われても…この正体は以前にも紹介しましたがハナアナゴという魚です。チンアナゴよりも体は大きく太さは5倍以上あります。体の模様も…でも、ようく見ると大きな眼など可愛らしさはチンアナゴに負けていません!
2024/04/04
ちょっと面白いウミウシのいい写真が撮れました。ニンジンヒカリウミウシです。体は地味な色合いですが、背中にある淡いオレンジ色の突起が発光器で、刺激を感じると発光します。まだどのように発光するのか見たことがないのですが、同じウミウシのハナデンシャは暗闇で青白く発光するのを見たことがあります。
2024/04/02
深海コーナーのハリダシエビスです。深海に生息するといわれてますが、水温の下がる時期にはSATOUMIの近くの窪津の大敷網でも収集することができます。腹面には一対の長い半透明の筋肉で被われた、発光バクテリアとの共生によって光る発光器があるのですが、暗い水槽の中でもまだ発光している所を見たことがありません。どのように光るのか興味津々なのですが。
2024/04/01
日中になかなか触手を広げてくれなかったナンヨウキサンゴが、みごとに触手を開いてくれていました。深緑色の触手が綺麗です!名前にキサンゴとついていますが、群体も二枚目の写真の上のように黒褐色です。触手を広げている姿を見ると、サンゴがイソギンチャクの仲間だということがよく判りますね。
2024/05/31
深海コーナーのヤスリヤドカリ、長い殻に長いトゲトゲの付いたアクキガイの殻を宿にしていました。殻のトゲは敵からの攻撃の防御には効きそうですが、長すぎて狭い隙間は通れず、生活しづらそうなのですが…
2024/05/29
足摺の海のコーナーに仲間入りしたキツネベラの幼魚です。全長で5㎝程の可愛い個体です。体の後半にある黒いスカートのような模様が特徴的ですね。この模様は成長するに従い薄くなり、最後は背鰭の後半に黒い斑紋として残りますが、成長したオスは薄くなり、判らないくらいのものもいます。幼魚の山吹色の体色は大きくなると橙赤色に変わります。成魚は60㎝を超える大きなベラです。
2024/05/24
足摺の海のコーナーに仲間入りしたイソギンポの仲間、ニラミギンポです。黒紺色の渋い色合いの体で尾部が山吹色。顔や体には緑青の模様がありとても綺麗です。水槽の中では底近くを泳ぎまわる姿が良く見られます。そして時折サンゴの根元や底に落ち着いて、辺りを伺っています。ぱっと見は黒くて尾の黄色い魚ですが、じっくりと観察するとその美しさに驚かされます。
2024/05/23
外洋水槽のモロの群れがアクリル面近くを泳いでいたので、ピントを合わせていたらその個体が、大きく口を開けました。その瞬間です!意外と大きくそして伸びるのです、これで水中の小動物を捕らえるのですね。
2024/05/20
綺麗なウミウシ、カメノコフシエラガイが展示されています。オレンジ色の体は小さな突起で覆われています。このウミウシも体色の変化が多く、紫色のもや褐色がかったものなど様々です。日中は岩の下などに潜り込んでいることが多くなかなか出会えないのですが、運がいいとゆっくりと歩いている姿がご覧になられます。
2024/05/18
何か変なアオウミウシがいました。なんか背中がすっきりとしている。普通アオウミウシは二枚目の写真のように背中の中央に黄色の線が走っているのですが、一枚目の個体はそれがなかったのです。だからすっきりとしていたのですね。アオウミウシは体色の変異が多く、体の色が薄いものや斑点模様が多かったり少なかったりと。磯に行くと普通に見られますので、変わった模様のアオウミウシを探してみるのも楽しいですよ。
2024/05/17
アカクラゲは写真の被写体として、たまりません。傘の模様と触手の動きがすごくいいんです!シャッターを切って、いいポーズに収まってくれた時には、つい「よし!」と。でも傘の開き加減、触手の微妙な動きのいい瞬間を収めるのは、なかなか難しいのです。
2024/05/15
昨日に引き続きギンポの仲間、アライソコケギンポです。数種に分類されたコケギンポの仲間たち。本種は大きな眼の上のフサフサが格好良く伸びて、胸鰭付け根の中央に黒点があります。そして体の割には口が大きく内側が山吹色ですね。岩に空いている穴に入って顔だけを出していることは多いのですが、同居しているクモギンポにいい場所を取られてしまい、岩陰に隠れています。その横顔、凄く可愛いですね!
2024/05/14
足摺の海のコーナーのクモギンポの水槽に仲間入りしたタマギンポです。採集した時にはカエルウオかと思っていたのですが、水槽の中でじっくりと観察すると体中に小さな白点が散在し、特に顔には集中してあります。調べてみるとタマギンポでした。似たような魚でもじっくりと観察すると、新しい発見があるのですね。
2024/05/12
足摺の海のコーナーに小さな小さなタツノオトシゴ、“ハチジョウタツ”が今日から特別に展示されています。成長しても大きさが2㎝弱という可愛らしいタツノオトシゴです。日本の八丈島から採集された標本をもとに2018年に新種として報告され、日本にしか生息していないためJapanese Pygmy Seahorseという英名で呼ばれています。水族館での展示は日本初となります、体の模様もすごく綺麗なので、是非見に来てください!
2024/05/08
SATOUMIに入ってエントランスホールのすぐ右手にある水槽に小さなカニさんが展示されています。キンチャクガニです。写真だと、どこがどこだかよく判らないですが中央に二本の髯が真上に延びているのが判りますよね。その付け根近くのちょっと横に飛び出したようなオレンジのものが眼です。下の方の白いフサフサしたものがハサミ脚で挟んでいるイソギンチャクです。敵に襲われると、このイソギンチャクを振り上げて威嚇、応戦します。甲羅の大きさは1㎝にも満たない小さなカニですが、じっくりと観察してください、可愛いですよ‼
2024/05/07
ミノカサゴの若い個体です。すらっとした体に長くに延びた半透明の背鰭と胸鰭、すごく綺麗ですね!ついシャッターを切ってしまいます。もう少し成長すると、体は太くなり、鰭も太くなり貫禄はつきますが、今の姿が最高です!早いうちにご覧になってください。
2024/05/05
深海コーナーに展示されているちょと深い所に住むカニ、ヤマトカラッパです。水深200mの深海の海底でも見つかっているようです。砂地の海底に生息しているので、水槽の中でも底の砂に潜っていることが多いカニです。1枚目の写真が正面顔です。中央より少し上に眼がありその下にヒゲ、そして大きなはさみ脚で顔を覆っています。まるで恥ずかしがっているようなので、この仲間を“恥ずかしガニ”と呼ぶとこともあります。2枚目は背中側の写真です。不思議な模様をしていますよね。
2024/05/04
シコロサンゴの隠れキャラをまた紹介します。写真のエビはフシウデサンゴモエビだと思われます。サンゴの隙間や下に隠れていてなかなか目にすることができませんが、ちょうど目の前にいました。頭が上で尾がしたです。体の模様は様々で、さらに日中と夜とで体色が変わるそうです。長い脚をもっているのでオスのようです。
2024/05/03
1枚目の写真はムラサキハナヅタという小さなイソギンチャクがたくさん集まったような群体の写真ですが、どこかにセンジュウミウシが潜んでいます。判りますか?写真の中央にちょっと太い触手のようなものがあるのですが、それがウミウシです!二枚目の写真がそのアップです。このウミウシはムラサキハナヅタの群体の中で生活しているようです。ウミウシの世界は奥が深いです。ウミウシコーナーで探してみてください。
2024/05/02
サンゴ大水槽に展示されている数少ない魚の中で比較的目につくスミツキトノサマダイです。名前に„タイ”と入っていますが、チョウチョウウオの仲間です。黄色い体の中央から少し上にあるブルーの斑紋が特徴的で綺麗です。他のチョウチョウウオたちと一緒に、頭を下にして逆立ちの状態でサンゴを突いている姿をよく見ます。大きな水槽の中でも良く目につく魚ですので、探してみてください。
2024/06/30
いつもはお気に入りの二枚貝の空き殻に入っているスナダコ。今朝は貝の隣のガラスの瓶に入っていました。瓶の奥まで入って隠れているつもりなのでしょうか、でも中は丸見えです。中からも外は見えると思うのですが、外を気にすることなくすっかり落ち着いていました。
2024/06/27
サンゴコーナーのムチヤギに共生している小さなハゼ、ガラスハゼ。アクリル面についていたので、そのお腹を撮影しました。ガラスと名前につくくらい体が透けていて、腹側から見ると内臓も白く透けて見えていますね。たまに、アクリル面についていることがあるので、見つけたらじっくりと観察してみてください。
2024/06/26
黒潮の恵みのコーナーでウツボと一緒に展示されている、クリーナーシュリンプ・オトヒメエビが岩の上でバラバラに…「エッ、食べられた?」。ようく見ると「大丈夫ですよ!脱皮しただけです」と。すぐそばに一回り大きくなり体色も鮮やかになったオトヒメエビがいました(二枚目写真)。
2024/06/23
サビウツボがいいポーズで、正面を向いていました。大きく開けた口の下には鋭い歯が並んでいます。特徴的なのは、なんといってもその眼。大きな白めの中央にポツンとある瞳。この特徴的な目はダイビングしていてもすぐに種の判定ができます。
2024/06/20
足摺の海のコーナーにミノカサゴなど、背鰭に毒のある棘を持つ魚たちの水槽に仲間入りしたヒメヤマノカミです。ミノカサゴたちに比べると小柄ですが、その鮮やかなオレンジ色の体色は、ひときわ目を引きます。そして写真に撮ると、その眼の輝きが素晴らしい‼
2024/06/18
足摺の海のコーナーのハチジョウタツの隣の水槽に展示されたスナダコです。二枚貝の殻がお気に入りの住処です。中に潜って眼だけを出していたり、少し体を出して辺りを伺ったりと、そのしぐさはとても可愛いですよ。その大きさはというと、住処の二枚貝の長さが約5㎝なので、想像してみてください。最後の写真の横顔も、その大きな眼がとても可愛いですね!
2024/06/17
サンゴ大水槽に展示されたササムロです。一枚目の写真と、二枚目の写真は同じ水槽で同じ群れを撮ったものなのですが、ササムロの色が違いますよね。一枚目はISO感度を上げて水槽のLEDライトだけの写真、二枚目はISO感度は落としストロボを焚いて撮影したものです。観覧通路から見える魚たちの色は一枚目の写真の色です。ストロボを焚くと青緑色になってしまいました。どちらも綺麗ですが!この仲間は沖縄ではグルクンと呼ばれていて、死んだり、夜寝ているときには体が綺麗な青から赤色へと変身します。
2024/06/14
今日の主役は大きく写っているロウソクギンポではなく、その下で大きく口を開けている小さな体のアライソコケギンポです。ロウソクギンポの闘争に巻きこまれて、周りを囲まれ怒って口を大きく開けて威嚇しています。が、ロウソクギンポたちは、全く気にせず暴れまわっていました。アライソコケギンポの眼は、しっかりと二匹のロウソクギンポを睨んでいますよね。
2024/06/13
足摺の海のコーナーのクロウミウマの1匹に、尾の付け根辺りに何か白いものがついていました。寄生虫のようなものが付いているのか、肛門から何かが出ているのか…アップで写真を撮ってみるとイソギンチャクです。動きの遅いクロウミウマに、さらに動きの遅いイソギンチャクが。どうやって付いたのでしょうか?不思議ですね。
2024/06/11
SATOUMIで繁殖した可愛らしいタコクラゲが沢山展示されています。傘の直径が1㎝にも満たない小さなものから数cmのものまで、皆元気に可愛らしく動き回っています!すると、すぐ近くを泳いでいた二匹が、次の瞬間二枚目の写真のように傘と傘をくっつけたまましばらく泳いでいましたよ。可愛いですね!
2024/06/10
足摺の海のコーナーの正面にある大きな水槽に、綺麗なシキシマハナダイが展示されています。体は柿色のグラデーション、眼の上、腹鰭、尾鰭の下が白や青白色でいいアクセントになっていますね。この綺麗な体も、光のあまり届かない深い場所に行くに従い、体の赤系統の色が吸収されて灰色や黒っぽい体色となり保護色になっているのです。
2024/06/01
サンゴ大水槽にいるトノサマダイです。体にある大きな黒斑が特徴的ですね。小さい頃はエダサンゴの隙間を住処にしていて、そこを出ることはほとんどありません。1㎝位の小さな体の頃から、もう親と同じような黄色い体色でとても可愛いです。
2024/07/30
「コウチノ毒展」よりキイロサンゴハゼ。成長しても3㎝程の小さなハゼの仲間ですが、エダサンゴなどの枝の間などに多数で群がっていて、良く目立つハゼです。というのもこの仲間は体表の粘液に毒があり、捕食者が食べようと口に入れても、その毒を嫌がってかすぐに吐き出します。この良く目立つキイロは「僕には毒があるぞ!」というのを誇示しているのでしょうね。可愛いハゼですが…
2024/07/29
「コウチノ毒展」からハチ。名前の通り“ハチ”=”蜂”ということで、背鰭にある棘にはハチのように毒があり刺されると大変です。大きな胸鰭を広げて泳ぐ姿はカッコいいのですが、普段は海底の砂に潜って眼だけを出しているという、シャイな魚です。二枚目の横からの写真のように各鰭にはきれいな模様が入って、とても綺麗です。
2024/07/27
「コウチノ毒展」より二ホンウナギ。えっつウナギに毒?と思われる方が多いと思います。先日の土用の丑の日には、日本全体で何匹のウナギが食べられてしまったでしょうか。このウナギの血液には毒があり、調理中に目に血が入ると炎症を起こします。ただこの毒は熱に弱いので、、熱を加えることにより毒は無くなります。昔から日本人に好まれ、蒲焼をはじめ様々な料理となり舌を楽しませてくれています。
2024/07/26
「コウチノ毒展」からサザナミフグです。皆さんご存じの通りフグの仲間には体にテトロドトキシンという毒を持つので、その調理はフグ調理師の資格がないとできません。種により毒のある場所が異なるので大変です。筋肉に毒のない種は、その筋肉=身を刺身や鍋で賞味され、高級食材になっています。
2024/07/19
今日から8月31日の期間、夏休みの企画展「コウチノ毒展」が始まりました。今日紹介するのはその中からヤマカガシ。細長い体につぶらな瞳の可愛いヘビなのですが、非常に強い毒を持っています。ただ毒牙は口の奥にあるため、軽くかまれた程度では必ずしも毒が体に注入されるわけではありません。なので昔は無毒のヘビとして扱われてきました。僕も子どものころヤマカガシを捕まえて遊んでいました。今考えるとゾッとします。毒蛇なので保健所の許可を得て展示しています。
2024/07/19
足摺の海のコーナーのハナミノカサゴを腹側から撮った写真です。口の下から胸鰭、腹鰭にかけてに複雑に入り混じったラインが入り素晴らしいですね。眼の上の長い皮弁も綺麗です。腹側という新鮮な被写体に出会えて感動です。
2024/07/16
竜串湾大水槽でイシガキダイの綺麗な写真が撮れました。全長10㎝程の幼魚ですが、細かい斑点が体中にちりばめられて、とても綺麗ですね。眼と口元もいい感じに撮れました。一見SATOUMI2階の河口の水槽に展示されている、クロホシマンジュウダイみたいです。
2024/07/13
エントランスホールに置かれている水槽にアオリイカが展示されています。この時期、SATOUMIの近くの漁港には、漁船を係留しているロープの周りにアオリイカの全長数cmの個体が数匹で群れている姿をよく見ます。時には獲物の魚に向かって、触腕という長い腕を伸ばして、捕まえようとしている場面に出くわすこともあります。のんびりホバリングをしているように見えますが、眼がすごくいいので、ちょっとのぞき込んだり網を振ろうとすると黒褐色の墨の塊を残してサッと姿を消します。
2024/07/12
6月の終わりころには、ガラスの瓶に入っていたスナダコ君。やはり透明の瓶は落ち着かないのか、今は元の二枚貝の貝殻にすっぽりと入り込み写真のように眼だけを出して辺りを伺っています。そして、人の気配を感じるとそろそろと貝から出てきて、腕を伸ばして餌をおねだりします。タコは本当に愛嬌があって可愛い動物です。
2024/07/06
SATOUMI二階の川の上流の水槽のアマゴ。水槽の中央にある堰堤で右から左へと流れ落ちている所で、落ちてくる水が作る泡の中でのでの1ポーズ。左側に行きたかったのですが直前であきらめて、その泡の中へ。左眼は泡の奥の水槽に向けられていますね。
2024/07/05
外洋水槽に仲間入りしたカラスエイです。普通、エイの仲間の腹側は白っぽいのですが、このエイは写真のようにお腹側も黒く全身真っ黒。だから名前がカラスエイ。生態も変わっていて、海底で暮らしているものが多いエイの仲間ですが、カラスエイは外洋の中層を泳ぎまわっています。そして体の左右のヒレを使って、獲物を抱きかかえるように包み込み捕まえます。水槽では、お腹がすくと水面にお腹を向けて、餌を投げてくれるのを待つようになります。
2024/07/03
足摺の海のコーナーで、サンゴ塊の下から上半身をのぞかせているのはクモウツボです。まだ子どもの可愛らしい個体で、黒い縞に黄色がちりばめられて、なかなか綺麗です。なんといっても黄色の眼と鼻が印象的なウツボです。
2024/08/30
今日は台風10号の接近に伴いSAOUMIは休館です。なので、写真は今朝二階のウミガメ水槽の前のデッキから撮った桜浜です。モノクロの写真ではありません。カラーで撮ったのですが、厚い雲と荒れた海はモノクロトーンです。海の波が高く、海底館も2日午前中まで休館予定です。のろのろ台風ですので、皆さんも十分注意してくださいね。今のところ、SATOUMIは31日は開館予定です。
2024/08/29
SATOUMI2階の竜串湾の壁にある水槽にスミツキカノコが展示されています。胸鰭、背鰭、臀鰭の付け根にある黒斑が良く目だちます。そして黄色くて大きな腹鰭は前縁が赤と白で縁取られ、とけても綺麗ですね。この大きな腹鰭は、泳いでいて止まるときに大きく広げ、ブレーキの役目をしています。暖かい海に多くいて、沖縄では食用にもなっています。
2024/08/28
河口のコーナーにイズヒメエイの幼体が展示されました。体の幅が11㎝程の小さな個体です。でもムチのような尾は結構長いです。砂に潜ると、眼と長い尾が目立ちます。普通に泳いでいるときの姿の写真はしっかりと大人の感じですが、水槽で見ると、小さくて可愛いエイです!
2024/08/26
サンゴコーナーのシコロサンゴが展示されている水槽のノドグロベラです。体に黒色の斑模様が浮かび上がり凄く目立ちます。この今の体色はメスの体色で、成長したオスは緑青色の斑点の模様になります。ベラの仲間は幼魚で、オスとメスで体色が大きく変わるものが多くいます。写真に写っているオレンジ色の魚は同じベラの仲間のツユベラの幼魚です。
2024/08/25
足摺の海のコーナーでウツボたちが並んでいました。皆なんか口を広げています。良く見るとそばにクリーナーシュリンプのアカシマシラヒゲエビが控えています。ウツボたちは体を、特に口の中を掃除してもらおうときちんと並んで掃除を待っているのですね。3匹のウツボのクリーニング、大変そうです。
2024/08/23
左右に体を伸ばしたキイロウミウシの前で、アオウミウシが体を曲げて海綿の上に乗っています。キイロウミウシは前と後ろがはっきりと判りますが、アオウミウシは体を曲げて縦方向に映っており、前と後ろが判別し難いですね。ウミウシは2本のツノのようなものがあるのが前で、フサフサがあるのが体の後ろです。では、それぞれのウミウシの体の前後はどちらになるでしょうか??
2024/08/22
深海コーナーでオオグソクムシが泳いでアクリル面に来たところを、腹側からパチリ!なんか、昆虫的で、ちょっとゾクッとしますね。脚の多い昆虫と、エビが混じったような感じです。でも、綺麗に撮れていて、気に入っています!
2024/08/21
足摺の海のコーナーにツバメコノシロの幼魚が群れで展示されています。この幼魚たちは、SATOUMI周辺ではこの時期河口近くや砂地の海底に群れを作って現れます。漁港などの水面に群れていることもあります。胸鰭の一部が腹側に糸状に延び、これが感覚器になっており海底を探り餌などを探します。銀色の体に金色の頭部、カッコいいですね!成長すると50㎝程になります。
2024/08/19
足摺の海のコーナーにベラギンポが展示されています。砂地の海底に生息し、神経質な魚で驚くと瞬間的に砂に潜り姿をくらまします。瞳表面にある虹彩皮弁(こうさいひべん)という光る筋がまつ毛のようです。写真の眼の部分を大きくするとよく判りますよ。細長い体にも美しい斑紋がちらばる素敵な魚です!
2024/08/18
足摺の海のコーナーでクマノミとサンゴイソギンチャクの共生の様子が展示されています。そのクマノミの中で一番体の小さい(全長4㎝程)個体が最初の写真です。二枚目の成魚の写真と体の色や模様が少し異なります。僕が中学生の頃にはまだ魚類の分類が進んでいなくて、今のようにDNAを使ったり解剖して細かく調べたりということが遅れていたので、体の色や模様で区別されているものが多くありました。クマノミも一枚目の写真のように小さな個体は体色や腹鰭が大きく、親とは違うので「クマノミモドキ」と呼ばれていました。
2024/08/17
フリエリイボウミウシがいいポーズをとっていましたよ。ブルーの体に濃紺の網目模様、その網目模様の真ん中には黄色の突起がありとても綺麗です!この写真のポーズ、何かに似ていると思ったら、怪獣のモスラの幼虫が繭を作るときに、くちから糸を吐くときのポーズにそっくりです。今にも糸を吐きそうです。それにしてもいいポーズですね。
2024/08/14
足摺の原生林のコーナーに白いサワガニが展示されました。サワガニというと普通は一枚目の写真の右の個体のように朱色や朱褐色の体を思い浮かべますが、地域によって白いもの、青いもの、時には黒いものが見つかります。なぜそんな色の違いができるのか、その生息河川の環境や食べ物、遺伝などが考えられるようですが…この白いサワガニは、突然変異により色素が欠乏したアルビノではなく、ただ単に体色の変異のようです。4枚の写真をじっくり観察してみてください。
2024/08/13
足摺の海のコーナーで綺麗に鰭を広げ泳いだツマジロオコゼです。大きく広げた背鰭がカッコいいですね。いつもは海底で波の動きに合わせるように体を左右にゆっくりと動かしています。この光景はまるで、枯葉が海底で動いているかのようです。枯葉色の体にはところどころ、虫食いのような白い模様があってとてもリアルです。水槽の中でも時々、体を左右に動かしていますよ。じっくりと観察してみてください。
2024/08/12
昨日紹介したホシササノハベラと共にササノハベラから分かれたアカササノハベラです。竜串湾大水槽に展示されています。SATOUMI周辺の漁港などで釣りをすると良く釣れる魚です。背中に白点は無く、体の後半が山吹色に染まった美しい魚です。
2024/08/11
足摺の海のコーナーの一番奥の水槽に展示されているホシササノハベラです。以前はササノハベラという種、1種でしたが研究の結果、本種とアカササノハベラの2種に分かれササノハベラという種はいなくなりました。ホシササノハベラはやや深い所に生息し、アカササノハベラは浅海域に住んでいるのでSATOUMIの地先でも良く見かけ、竜串湾大水槽でも展示しています。背中に白い点が並んでいるのがホシササノハベラの特徴です。臀鰭の黄色がいいですね。
2024/08/09
サンゴコーナーに入ってすぐ左手の、シコロサンゴや枝サンゴなどが展示されている水槽に、4㎝ほどの黒い葉っぱのようなものがひらひらと動いています。ようく見ると、ちゃんと眼や鰭があり魚だと判ります。ベラの仲間で、体の平たいテンス類のヒラベラの幼魚のようです。いつも手前のガラス面近くでひらひらとしています。その可愛い姿を是非見つけってください!
2024/08/08
「コウチノ毒展」から、体に青いリング状の模様がある小型のタコ、オオマルモンダコ。フグ毒、テトロドトキシンに類似する神経毒を持ち、噛まれると死に至ることもある恐ろしいタコです。沖縄ではこのタコは「ヒョウモンダコ」とされていましたが、多くのものがこのオオマルモンダコでした。本家のヒョウモンダコは頭(胴体)の部分の青い模様がリング状ではなく、青く短い縦縞模様なので区別がつきます。どちらにしても有毒のタコですので要注意ですね。
2024/08/07
ウミウシのコーナーに新しいウミウシが仲間入りしました。全長で体が伸びて3㎝強という小型のウミウシで、体の下の模様がフジ(富士)山なのかナミ(波)なのか…黒い触覚と鰓がいいアクセントになっている綺麗なウミウシです。SATOUMI初記録です。水槽の水面ぎりぎりのあたりにいることが多いので、探してみてください。
2024/08/04
足摺の海のコーナーに展示されたキダイの素晴らしい写真が撮れましたよ!大きく広げた背鰭と臀鰭の美しいこと。顔の前縁と尾鰭付け根の上部を染めるオレンジ色もとても綺麗です。綺麗ずくめのキダイの写真でした。
2024/08/03
ヒョウモンウミウシが展示されています。体長7㎝ほどで幅広い体つきです。その名の通り体にはヒョウ紋が散在します。SATOUMIでは初記録のウミウシです。大き目の体なので水槽内でもよく目立ちます。
2024/09/28
SATOUMI二階のサンゴコーナーに入ってすぐの水槽のウイゴンべです。ゴンべの仲間は浮袋がないので海底でジッとしていることが多いのですが、ウイゴンべは一枚目の写真のように泳ぎも得意です。でも、泳ぐと疲れるのか水槽の底でジッとする姿はとても綺麗ですね。
2024/09/27
足摺の海のコーナーのチカメキントキの幼魚です。赤みがかった金色の体には朱色の斑紋がありとても綺麗です。そして、何といってもその大きな腹鰭が素晴らしい!どこを見ているのでしょうか、その大きな眼もたまりません。成長するとこの体の模様はなくなり、濃い朱色に染まります。
2024/09/25
足摺の海のコーナーの正面の大型水槽にウメイロが仲間入りしました。この魚も窪津の大敷網で収集されたものです。淡いブルーの体は光の当たり具合でコバルト色にも見えます。そして上半身は鮮やかな黄色に染まり美人魚ですね。普段は水深100mくらいの深場にいる魚なので、なかなか綺麗な状態で収集するのが難しいのですが、今回は綺麗な個体が収集展示できました!この綺麗な魚体、一見の価値あり、ですよ。
2024/09/24
窪津の大敷網から直送の生きのいい「清水サバ」ことゴマサバの生きのいい個体が外洋水槽に展示されています。綺麗な群れを作って泳ぐ姿はとても美しいです!
2024/09/22
リュウキュウヤライイシモチです。全長15㎝を超える立派な個体です。この仲間は良く似た種が3種いてなかなかパッと見では区別付きずらいです。口には鋭い歯が並んでいて、ようく見ると外に出ている歯もあります。子どもの頃は他のテンジクダイの幼魚の群れに混じって泳いでいる姿を見ることがります。このころは可愛いのですが、成魚になると厳ついですね。
2024/09/21
夏の毒を持つ生物の企画展に展示されていた毒蛇、ヤマカガシが足摺の原生林のコーナーに常設されました。大きな眼と青黒の斑模様がとても渋いヘビですね。僕が子供の頃、地元では「やまかかし」と呼ばれ毒のない蛇とされていましたが、首の部分を持つと指が黄色になるといわれていました。今では口の奥には毒牙があり、指が黄色く染まるのは黄色い毒だったといことを知り、ゾクッとしています。綺麗なヘビなので捕ると嬉しかったのに…
2024/09/20
河口のコーナーに展示されたヒメツバメウオの幼魚です。全長4㎝程の個体ですが、頭部にある二番目の黒線の下側の臀鰭の前縁を良く見ると小さな胸鰭があります。この胸鰭もう少し大きくなるとなくなってしまいます。逆に稚魚の時には黒くて大きな胸鰭なのですが、成長と共に消えてしまいます。大きな胸鰭は水面近くを漂う浮力になっているようですよ。この時期は体色は真っ黒で、海面を漂う葉や枝、漁港のロープなどに隠れるように泳いでいます。
2024/09/17
以前紹介した、スミツキカノコと同じ水槽に展示されているアオスジテンジクダイです。テンジクダイの仲間としては体が大きく、デブっとした感じです。顔し走る青いスジがとても綺麗で、光が当たるとキラッと光ります。体に走る感覚器官の側線も山吹色に縁取られはっきりと判りますね。近似種にもっと体格のいい種がいて、”コンゴウ(金剛)テンジクダイ”という和名が付いています。
2024/09/16
サンゴコーナーのムチヤギなどが展示されている水槽に同居しているミナミゴンべです。白い体に赤朱色の模様がとても綺麗です。眼の後方にある褐色の眼状班も良く目だちますが、背鰭棘上にある糸状の突起がいいですね!浮袋がないので、海底のサンゴの上などお気に入りの場所でジッとしていることが多いです。
2024/09/15
サンゴコーナーに入ってすぐの水槽は少し薄暗いのですが、良く見ると赤い魚が泳いでいるのが判ります。その一匹が写真のキンギョハナダイです。立派なオスの個体です。何処でオスかと判るかというと、長く伸びた背鰭と写真では判りずらいのですが、胸鰭に朱赤色の斑紋があるので判ります。また体も大きく強そうです。このオスは一匹で多くのメスを引き連れたハーレムを作ります。そのオスが死ぬと、次に大きくて強いメスが性転換してオスになり、ハーレムを引き継ぎます。
2024/09/06
クラゲ・ウミウシコーナーで、海藻の生えたサンゴ塊の真ん中から顔をのぞかせているのは、アメフラシの仲間と一緒に展示されている、ビワガタナメクジです。その横顔にはようく見ると小さな瞳が。このウミウシもアメフラシの仲間ですが、さわっても紫色の汁は出しません。全身は二枚目、三枚目の写真のようにアメフラシ型です。体を長く伸ばして移動します。三枚目の写真を見ると判るのですが、体の裏側には白点が並び、オシャレですね。石の下に隠れていることが多いのですが、気が向くと出てきてゆっくりと歩き回っています。
2024/09/05
アマクサクラゲが立派になりました!触手や口腕を長く伸ばし漂う姿は素晴らしい。このクラゲは触手だけではなく、その美しい傘の表面にも刺胞が沢山あるので、触ると刺されてひどい目にあいます。そして長く伸びる触手も要注意ですよ。クラゲを食べるクラゲとしても有名です。
2024/09/03
8月29日に紹介したスミツキカノコと同じ水槽にいるカスリイシモチです。体には茶褐色に縁取られたウロコがならび、とても目を引きます。鼻先から尾柄にかけてうっすらとラインが走り、眼の下の細いラインも綺麗ですね。各鰭の輝きも素晴らしい!
2024/09/02
サンゴ大水槽に展示されているコガシラベラです。おでこが丸みを帯びた可愛らしいベラです。写真の体色はオスとメスの中間のような色合いです。ベラの仲間はオスとメスで大きく体色が異なる種が多くいて、本種もその一種です。オスの色合いになると鰓のすぐ後ろ辺りが黄色に染まり、その後ろから尾にかけて紫桃色に染まりかなり派手な体色になります。眼の下に走る二本の紫赤色のラインも特徴的ですね。
2024/10/29
足摺の海のコーナーのコウライトラギスです。以前紹介したサンゴトラギスと同じ水槽で暮らしています。なかなか渋い色合いですが、このトラギスの仲間の眼をよく見ると瞳が円形ではなくちょっといびつになっているものが多く、一見悪そうに見えるのは、僕だけ…可愛い顔をしたトラギスもいますけど…
2024/10/28
SATOUMI2階の中流域に住む淡水魚を展示している水槽に、綺麗に伸びた水草の周辺を体長数センチの銀色に光る幼魚たちが群れています。1枚目の写真です。この写真にはカワムツとオイカワの幼魚が混じっているのですが判りますか?幼魚の頃はよく似た2種ですが、写真をよく見ると顔つきが違うので2種の区別がつきます。オイカワは顔が写っている個体で2匹、あとはみなカワムツです。二枚目、三枚目の写真を見て見極めてみてください!(体のラインも区別の参考になります)
2024/10/26
足摺の海のコーナーに特別に個水槽で展示されているベニカエルアンコウです。横顔はなかなか可愛らしい!眼力がありますね。その眼の上に見える白い尾のものは、アンコウのように顔先にある獲物を引き寄せる短い釣り竿のような器官の先に付いた疑似餌です。これを動かして小魚などを誘い、近づいたところを大きな口で一飲みにします。オレンジ色の斑紋も良く目だちます。
2024/10/25
サンゴコーナーに入ってすぐの水槽にいる、アカハチハゼです。黄色の顔にある目の下の水色のラインが良く目だちます。二枚目の写真のように岩の下に口で砂を掘って巣を作って隠れています。ダイビングをするとサンゴ域の浅瀬で、オスメスのペアで仲良く穴を掘っている姿を目にします。海中でも顔の水色のラインが良く目だちます。危険を感じると、サッとその穴に隠れてしまいます。
2024/10/22
円柱水槽のマイワシが大きな口を広げて泳いでしました。大きく開けた口から入った水の中のプランクトンを鰓のそばにある鰓把という器官で、ザルで小さなものを集めるように集めて漉し取り、消化管に送り込みます。大きな体のジンベエザメも同じようにして餌を集めます。マイワシは稚魚の時にはこの鰓把が発達していないので、体をSの字にして大きな動物プランクトンを一匹ずつ捕まえて食べていますが、成長するに従い鰓把が発達し小型の植物プランクトンを食べるようになります。
2024/10/21
竜串湾大水槽のアカヒメジです。白い体の眼の後ろから尾にかけて走る黄色のラインが綺麗ですね。でも、釣り上げられたり、市場に水揚げされた個体は白い体が薄赤色になって、別の魚みたいです。その姿が全身赤く見えるのでアカヒメジと呼ばれるようになったのではないでしょうか。サンゴ礁域でダイビングをしていると大きな群れを作っている姿に良く出会います。そして一斉に海底の砂場で、顔の下にあるヒゲをせわしなく動かして食べ物を探していることもありますよ。
2024/10/20
足摺の海のコーナーに展示されているヨコシマクロダイの幼魚です。黒褐色の体には4本の白色の帯があり、海中でも良く目だちます。幼魚の姿は一見、スズメダイの仲間のようですが、フエフキダイの仲間です。この目立つ模様も成長すると変化し、体色は銀白色で背面が黒っぽくなり地味な色合いになってしまいます。成魚は沖縄などでは食用になる魚です。
2024/10/17
昨日紹介したセナキルリスズメダイと一緒に展示されているイトヒキベラの幼魚です。全長4㎝程の小さなベラです。水槽の中を泳いでいる姿はそんなに派手ではないのですが、写真に撮って大きくして見ると素晴らしい体色をしています。背鰭と臀鰭は青白いラインで縁取られ、体の後半には同じ色の小点が並んでいます。そして何より尾鰭に広がるブルー系の模様が素晴らしい!尾鰭の付け根の小さな黒斑にも、ブルーの小点が。この魚を見つけたら、じっくりと観察してみてくださいね!
2024/10/16
サンゴコーナーのネジレカラマツなどの水槽にいる、セナキルリスズメダイです。美しいコバルトブルーの体に、その名の通り顔先から背中にかけてが綺麗な黄色に染まっています。高知県よりもっと南の海でしか出会ったことがなかったのですが、ここでその美しい姿に出会えて嬉しさひとしおです。
2024/10/14
サンゴコーナーのシコロサンゴの水槽にいる全身黄色のモンツキハギの幼魚です。眼の上下の光るブルーのラインがとても綺麗ですね。この美しい体色は成長と共に茶色身を帯び、眼の後ろにはオレンジ色の斑紋が現れ、幼魚と全く違う体色になってしまいます。二枚目の写真は舞い上がった海藻をついばんでいる所です。もう少し成長するとこの個体も体色の変化が現れると思います。早めに、この綺麗な黄色のモンツキハギを見に来てください。
2024/10/08
足摺の海のコーナーの全長5㎝程のヤライイシモチの幼魚です。体に走る5本の黒いラインがよく目立ちます。そして限りなく透明に近い各鰭が素晴らしい。ヒレの存在を完全に消しています。そして尾鰭の付け根にある黄色の斑紋の中央には、まるで眼のような黒斑が。これでは捕食者は、本物の眼とニセの眼との区別がつかず、頭から襲うチャンスを逃しますね。自然の造形は素晴らしいです!
2024/10/07
左の魚は、以前紹介したゴイシベラの幼魚と同じ水槽のシマタレクチベラの幼魚です。なにやら口を伸ばしてゴイシベラに抗議しているようですが…口を閉じると二枚目の写真のように大人しそうな顔つきになります。体にある白のラインが印象的です。まだ幼魚なので成長するに従いこの体色も変化していきます。成長するとどのような体色になるかは、またその時にここで紹介します!しばしお待ちください。
2024/10/04
背鰭、腹鰭、臀鰭、尾鰭に良く目立つ黒斑があります、そのためか和名はモンツキベラ・紋付べらです。SATOUMI2階のタイドプール水槽の前の壁面にある水槽に展示されています。眼の上のブルーと背中にある三つの白い斑紋も印象的な、渋い美しさがあるベラですね。
2024/10/03
足摺の海のコーナーに展示されたサンゴトラギスです。沖縄などではサンゴ礁の浅瀬で良く見られます。クリクリと良く動く眼で、周囲を探っています。海底の石などをひっくり返すと、真っ先に飛んできて、石の裏にいる小動物を素早く捕食します。この仲間は成長するとまずメスとして機能し、そのあと性転換をしてオスになるんですよ。
2024/10/02
深海コーナーに展示されているエビで、ずっと気になっている個体がいました。岩陰にいることが多く、なかなか写真を撮れる場所にいる時に出くわしませんでした。でもようやく、いい場所に出て来ていたので写真に収めましたよ。淡赤褐色の斑模様をしたミカワエビです。ようく写真を見ると頭頂部や尾部に長めの剛毛のようなものが生えています。深海性のエビとしては大きな眼をしているのも特徴です。
2024/11/19
竜串湾大水槽に仲間入りしたネズミフグです。体中に細い針をまとったハリセンボンの仲間です。まだこのフグが膨れて針を立てたところを見たことがないのですが、体中に散らばる小黒点と立った針で、結構怖そうですね。もう水槽にも慣れたようで、今朝はホンソメワケベラに体をクリーニングしてもらっていましたよ。
2024/11/18
水中写真のような一枚ですが、これもSATOUMIのサンゴコーナーの水槽で撮った写真です。黄色と青色に染め分けられている魚は、ソメワケヤッコ。見ごとに染め分けられていますよね。青い部分の鱗一枚一枚にやや淡い青色がのっているのが判りますか?
2024/11/16
昨日紹介したホホベニイットウダイの隣の水槽のアザハタです。サンゴ礁域に住む赤色系のハタの仲間の中では、体高が高いので区別しやすいハタです。生息場所もやや深場です。写真の個体が今水槽の中で勢力が強くなっていて、他のハタを威嚇するので皆、水槽の壁際の上の方に避難しているようです。
2024/11/15
SATOUMI2階の竜串湾大水槽の壁面の水槽に展示されているホホベニイットウダイです。良く似た体や体色のものが多いイットウダイの仲間の中で、眼の下と後頭部から鰓蓋の縁辺近くを走る橙色のラインが特徴的で区別がつきます。後頭部のライン、鉢巻きのようですね。
2024/11/14
竜串湾大水槽で目の前をイトフエフキが通ったので、パチリ!体には黒褐色の斑紋がはっきりと出ていました。と思ったら次の瞬間斑紋は消え、2枚目の写真のように優しい模様の体になっていました。このように瞬間的に体に斑紋を出したり、色を変えたりする魚はたくさん知られています。
2024/11/13
サンゴコーナーのカガミチョウチョウウオです。コーナーに入ってすぐの水槽に展示されています。派手な模様の多いチョウチョウウオの仲間で渋い色合いで和風の模様をしていますね。僕が高校生の時、伊豆七島の三宅島の大きな潮だまりで、このチョウチョウウオに初めて出会って、採集しようと追いかけましたが逃げられれしまった記憶があります。その時から、渋いチョウチョウウオの印象が消えません。
2024/11/10
外洋水槽にちょっと変わったアジの仲間が一匹泳いでいます。平たい体で、カスミアジとクロヒラアジを足したような感じです。調べてみると、鰓蓋の上の方に黒斑があるのでヨロイアジの仲間のヒシヨロイアジでした。南方系のアジの仲間です。海水温が高くなっている状況で、北上してきたのかもしれませんね。
2024/11/09
生きているサンゴを展示しているコーナーに入ってすぐのシコロサンゴなどが展示されている水槽のニジハギです。黄色とブルーのラインがとても綺麗です。海藻が好みなので、岩やサンゴ塊をよく突いている姿を目にします。その姿が可愛いらしくて、大好きです!
2024/11/08
竜串湾大水槽で、可愛い顔をしたブダイの仲間の幼魚が泳いでいたので、パチリ!鼻先のカーブが何とも言えず可愛い。どの種の幼魚か調べてみるとアオブダイの幼魚でした。写真の個体は全長で20㎝程ですが、成長すると80㎝にもなります。夜になると岩やサンゴなどの陰で、体から出した粘液で繭のようなものを作りその中で眠ります。
2024/11/06
SATOUMI2階の潮だまり水槽の前の壁水槽にいるカモハラトラギスです。意外と臆病で石の影や砂に体をうずめて隠れていることが多いのですが、正面のアクリル面のすぐ下でポーズをとっていることもありますよ。姿が見えたら、そーっと観察してみて下さい、左右の眼をクリクリと良く動かして辺りを観察しています。
2024/11/05
足摺の原生林でニホンアカガエルがいい所に出てきていましたよ。普段はなかなか目にすることができないのですが、今朝は目の前に。そのしっかりとした体は赤銅色で、とても健康そうです。大きな眼がいいですね。
2024/11/02
久しぶりに蛇の登場です。SATOUMI2階の中流水槽と河口水槽の間に置かれている小型の水槽に展示されているジムグリです。ちょうどいい所にいたので写真に収めました。クリーム色の体に赤褐色と黒の斑紋が綺麗です。そして何より、その優しそうな眼が印象的です。ネズミなどを追いかけて、地中の穴を移動するなど、地面に良く潜るので名前が“地潜り”からジムグリになったようですよ。