❶足摺の原生林
人の手がほとんど入らない、うっそうとした森では、植物や土壌生物・昆虫・カエル・トカゲ・鳥など、さまざまな生き物たちが複雑に絡み合いながら豊かな生態系を作り上げています。
渓流(上流)
流れが速く水温が低い環境には、強い遊泳力や、石に張りつくなどの工夫をして生き抜く生き物が暮らしています。その中には海から川をさかのぼってくるなど、海と森を行き来する生き物たちもいます。
里山(中流)
田畑が広がる場所では、人の活動が自然環境と深く関わっています。
ため池や用水路の水は、田んぼをめぐって川とつながり、人が作り出した水のネットワークが多くの生き物たちを育んでいます。
河口(下流)
山から流れてきた栄養豊かな水と海水が混ざり合う河口には、干潟やアシ原が形成されます。
干満に伴って環境が大きく変化するこの場所では特異な生態系が見られます。
汽水域を主な生活場所とするアカメは、高知県と宮崎県が主な生息域として確認されている特異な分布域を持つ種で、高知県の豊かな自然環境を象徴する生き物の一つです。
かつて日本に広く生息していたニホンカワウソは、2012年に絶滅種として指定されました。
1979年の高知県須崎市新荘川での記録が、生きている姿で確認された最後となっています。
ここでは、ニホンカワウソの近縁種であるユーラシアカワウソを展示しています。
高地から低地の河川や湿地林、海岸など水辺の近くで暮らし、両生類や魚類、鳥類や水生昆虫など様々な生き物を餌としています。足には水かきがあり、泳ぐのが得意です。