隠れキャラを探せ!
水族館の展示生物たちの中には、以前紹介したナマコなどのように展示以外の目的もあって飼育していたり、さらには、いつの間にか水槽の中に入り込んだものもいます。そんな生き物たちが多く暮らす水槽の一つにサンゴの水槽があります。
サンゴは、潮流に負けないようにしっかりと基質に固着していたり、固い骨格を持っていたり、複雑な形をしていたりして、たくさんの小さな生き物たちにとって、格好の生活場所になっています。SATOUMIのサンゴたちは、特別採捕許可を取得して、職員が海から採集してくるのですが、そのサンゴと一緒に小さな生き物たちも一緒にやってくることがあるのです。
そのような生き物たちも、それぞれ魅力的な形態や生態を持っています。しかし、残念ながら、とても小さかったり、目立たないように隠れて暮らしているため、水槽の中でもなかなか見付けることが出来ない者が多いのですが、中には比較的容易に見つけることのできる生き物達もいます。
例えば、枝サンゴの中で暮らすサンゴガニの仲間は、枝の間を探す事で比較的簡単に見つけることが出来ます。
また、イバラカンザシというゴカイの仲間は、花のような鰓冠という部分をサンゴの表面に広げているので、簡単に見つけることが出来る生き物の一つです。
そのほかにも、貝やエビの仲間など、様々な生き物たちがサンゴの水槽で暮らしています。見られるかどうかは運次第ですが、興味のある方は、是非、じっくりと水槽の中のサンゴを観察してみてください。 N.K